野田改造内閣の目玉は岡田克也民主党前幹事長の副総理での入閣だが、岡田は社会保障一体改革、行政改革担当も兼務する。岡田が消費増税推進論者で、菅内閣時代に自民・公明両党とマニフェスト見直しなどの3党合意をまとめ、野党にパイプを持つことが起用の理由だ。しかし、ゲストの田崎史郎(時事通信解説委員)は「岡田さんは野党にそんなに太いパイプは持っていない」とバッサリ。「むしろ、幹事長時代に小沢一郎氏の党員資格停止を決定した手腕が買われたのではないか」と、小沢と対立を強める野田の意図を語った。
順送り田中直紀また素人防衛相
メインキャスターの小倉智昭は「今回の改造で襟を正して職務に当たって欲しいと言っていた小沢グループの一川保夫防衛大臣と山岡賢次消費者相兼国家公安委員長も交代ですから、小沢グループの心中はただならぬものがあるのではないですか」と、国会記者会館の和田圭記者に聞く。
「今回の改造人事では5人の閣僚が交代します。小沢グループは今回の改造に強い反発を示しています」
この直後、ニュース速報で田中直紀参議院議員が防衛大臣に就任と流れると、小倉は「田中さんが防衛大臣?」と一瞬絶句。田崎は「私もこの人事はどうかと思う。田中氏も一川大臣と同じく防衛問題には素人。小沢氏に近く衆議院で3回、参議院で3回当選しているので順送り人事が濃厚」と解説した。
コメンテーターの深澤真紀(コラムニスト)「国会議員選挙で6回当選しているからだけで、専門分野も考慮せず大臣にして良いのか」
ショーン川上(経営コンサルタント)は「この改造内閣で、消費増がどうして必要なのかをどこまで説明できるのか。最初に増税ありきの流れは本当に止められるだろうか」と疑問視した。