初詣50万人といわれる栃木県佐野市の佐野厄除け大師で9日(2012年1月)、境内の観音像(高さ1メートル)がなくなっているのがわかった。また、東京大田区・池上本門寺でも小ぶりの仏像が盗まれた。なんという罰当たり。
副住職「坊さんとして恥ですよね」
佐野厄除け大師では、観音象がなくなっているを参拝客が見つけた。参道脇に立つ大きなもので、35年ほど前に寄付された。参詣人応接のために張ったテントの陰になっていて目が届かなかったというが、20台もあった防犯カメラからも死角になっていた。旭岡靖人副住職は「坊さんとして、仏像を盗られてしまうというのは恥ですよね」と嘆く。
池上本門寺の仏像は境内のお堂にあったもので、こちらも防犯カメラが10台あったが、やはり死角だった。
司会の羽鳥慎一「あんな大きなものをどうやって運んだんだろう」
藤巻幸夫(ライフスタイルプロデューサー)「大事なものなら、カメラからはずしちゃいけない」
長嶋一茂(スポーツキャスター)「誰でも入れるんだから」
1体150万~190万円で売って小遣い稼ぎ?
羽鳥「でも、盗んだって売れないでしょう」
吉永みち子(作家)「文化財でなければ小金を稼げる」
どちらも文化財ではない。文化財なら盗んでも売れないが、このクラスなら売れる。仏像にもカタログがあって、同程度のものを比べると、佐野大師のものは150万~190万円くらい。いい小遣い稼ぎにはなるわけだ。
長嶋「海外へ持って行ったら売れる。仏像を好きな人はいるんですよ」
赤江珠緒キャスター「まさか盗まれないだろうという感覚がありますよね」
小松靖アナ「盗むものじゃない。罰が当たると」
吉永「そういう気持ちがなくなっている。カメラを置くこと自体がそういうことでしょ。お寺だって仏様を死角にしちゃいけない」
佐野厄除け大師では他のお寺に注意を呼びかけているのだそうだが、吉永は「厄除けというのに、自分の厄も除けられなかったということになっちゃう」
副住職が笑いながら、「ぜひぜひ帰ってきますように。宅配便でもけっこう、着払いでもいいですから」といっていた。何だかなぁ。