住民登録・健保なし、偽名就職―オウム2人厳しかった逃亡生活

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   「すぐ近くに隠れていたとはビックリした」「髪を茶色に染めておさげにして、逃亡しているという感じは少しもありませんでした」

   オウム真理教元幹部の平田信容疑者を匿っていたとして、元教団看護師の斎藤明美容疑者が犯人蔵匿の疑いで逮捕された。2人の逃亡生活は17年間にもなった。岸本哲也リポーターは2人が隠れ住んでいた大阪府東大阪市のマンション周辺を取材した。平田は滅多に外出せず、生活費は斎藤が整骨院に勤務するなどをして稼いでいた。斎藤は転居の度に名前を変えていた。

自分たちが犯した罪の自覚あるか

   コメンテーターの高木美保(女優・農芸家)はこんな感想を話す。

「逃亡していたのだから住民登録もできず、保険も使えず、きつい思いを何度もしたと思います。でも、東日本大震災にショックを受け出頭したというなら、なぜ、もっと早く出てこなかったのか」

   メインキャスターの小倉智昭は「アメリカにはソーシャルセキュリティーナンバーというのがあり、どこに行ってもその番号の提示が求められる。日本では保険証も住民登録もいらないとすれば、そういうものがなくても暮らしていける。なぜ、たびたび変名で斎藤容疑者が仕事に就くことができたのか」と訝しむ。

   デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)「日本では就職の時に履歴書などを提出し、きちんと身元がチェックされているはずと思いがちだが、そのチェックが甘かったのでは。自分たちが17年間も逃げていたという現実をまだ直視していないと思う」

   小倉「自分たちが犯してきた罪を自覚できるまでにどのくらいの時間がかかるのか。それにはこれからの供述の中身が問題だ」

   履歴書などどうにでも偽造できるし、だいたい履歴書の提出を求められるのはそれなりの職場であって、飲食関係や現場関係の仕事は簡単に前歴を聞くだけだ。デーブも小倉も下々のことは何も知らないということなのだろうね。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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