台湾から日本語を学びに来た2人の女子留学生殺害された事件で、警視庁から指名手配されていた台湾人留学生・張志揚容疑者(30)が、名古屋市内で発見されたものの、任意同行中に捜査員のすきを見て自殺を図り死亡した。
身体検査で見落とした刃渡り11センチの果物ナイフ
張が発見されたのは名古屋市中区のビルの地下1階。携帯電話の電波で名古屋市内にいることをキャッチした捜査員が、張がアイドルグループ「SKE48」のファンだったことからビル内の劇場で張り込んでいたところ張を発見した。
任意同行を求め、捜査車両の後部座席に捜査員が挟むように張を座らせ、市内の警察署に向かう途中、隠し持っていた果物ナイフ(刃渡り11センチ)で自分の首を刺した。捜査員は張のコートやズボンのポケットなどの持ち物を調べ、持っていたバッグも預かったが、腹部に隠し持っていたナイフには気付かなかった。
車の中で張は中国語で「2人には申し訳ないことをした。果物ナイフを使って刺した」と話したという。また、殺害した2人のうち1人の留学生(22)に「交際を申し込んだが、12月ごろから冷たくされた」と犯行動機らしきことも口にしていた。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト