FIFA加盟208の国と地域から選ばれる女子年間最優秀選手賞と最優秀監督賞に、なでしこジャパンの澤穂希選手と佐々木則夫監督が選ばれた。司会の加藤浩次は「世界1の女子選手に澤選手が選ばれた。これすごいことですよ」と興奮気味だ。ところが、賞の価値がはかれないキャスターのテリー伊藤は金額に換算するとという意味なのか、「どのくらいするんですか」とぶち壊し。
どこも達成していない「W杯とオリンピックの連覇」
2001年から始まったFIFAバロンドール賞は、W杯代表チーム監督やキャプテン、ジャーナリストらの投票で選ばれ、澤はアジア初の受賞。さらに、東日本大震災のなかで勇気や元気を与えたとして日本サッカー協会にフェアプレー賞が贈られた。
スイス・チューリヒで日本時間10日午前3時(2012年1月)から始まった授賞式では、和服とタキシード姿で現われた澤選手と佐々木監督にそれぞれトロフィーが贈られた。名誉トロフィーだけで賞金、副賞はナシという。このあと2人はインタビューに応じ、澤はこう話した。
「いつもは優勝するアメリカであったり、ドイツであったりと決まっているなかで、初めてアジア人がこうなったという意味で、女子のサッカー界を少し変えたという気がした。今年は勝負の年なので、オリンピックでも一番きれいなメダルを取れるようチーム一丸になって頑張りたい」
佐々木も「北京五輪後は金メダルを取ることをスタートにしてきました。女子サッカーでは、W杯に続き五輪連覇を達成した国はないので、2012年はそれにチャレンジすることに尽きると思う」と意気込みを語った。
澤の座右の銘は「夢は見るものでなく叶えるもの」という。プレッシャーに負けず、夢である五輪金メダル達成を叶えて欲しい。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト