「木嶋佳苗」裁判員辞退続出―100日公判じゃ休めない

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   東京、千葉、埼玉で相次いで起きた連続不審死事件で、殺人罪などあわせて10件の罪に問われている木嶋佳苗被告の裁判員裁判が今月10日(2012年1月)から始まる。さいたま地裁で5日に裁判員の選任手続きが行われたが、辞退者が続出した。裁判が100日にもなるからだ。

証人63人、公判予定38回

   田中大貴リポーター「裁判の公判予定は38回にも及び、判決までには100日間の審理が必要になるだろうと見られています」

   このために集められた裁判員候補者は330人。通常は60人前後だ。裁判員を辞退した男性は、「長くても5日くらいと聞いたし、国が決めたことだからやろうかなって思ったけど、100日は無理です」と語った。

   田中は「この裁判の証人は63人。物証はなく、状況証拠を積み重ねる裁判になりそうです」という。元東京地検特捜部の若狭勝弁護士は「こういうのは非常に難しい裁判になる」と話す。

今後も増える「長期裁判」

   メインキャスターの小倉智昭「法律家でも難しいと言っている裁判を、素人の裁判員がどこまで判断できるのか。しかも、100日間という長期にわたる裁判だから、負担も相当なものがあると思う」

   ショーン川上(経営コンサルタント)は問題点を指摘する。

「今回のような長期にわたる裁判は今後も出てくる可能性が高い。その時、裁判員の会社や仕事をどう処遇するのか。現状では、企業も裁判所もなんの手段も講じていないわけで、何らかの法的保護を早急に考えるべきだ」

   裁判員には1日あたり1万円以内の手当が支払われる。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト