「子ども店長」の加藤清史郎にはじまって、昨年(2011年)は芦田愛菜、鈴木福のマルモリコンビで大ブレークした子役ブームだが、今年は急速にしぼみそうだ。この年末年始も子役たちは引っ張りだこで、一部では「幼児虐待じゃないのか」という声も出るほど出演しまくりだったが、冬の連続ドラマに子役は少ない。TBS系月曜よる8時の「ステップファザー・ステップ」に渋谷樹生、渋谷龍生が双子役で出るくらいだ。
「いくらなんでも子役が出すぎでしょう。愛菜チャンなんか、年末年始の番組で見ない日はないくらいで、これじゃあ飽きられてしまいますよ。正月特番が終わると視聴者のムードがガラリと変わって、大人のタレントでも、前の年に出まくった人は急に色あせて見えてくるんです」(東京キー局プロデューサー)
視聴率とれるうちは使うだけ使ってポイ捨て
いまどきのテレビは、視聴率がとれるうちはあちこちで起用するけれど、使うだけ使ったらたちまち見捨てる。元フジテレビのプロデューサーで1年前に亡くなった横澤彪さんはJ-CASTの名物コラム「チャンネルGメン」で、芦田愛菜のことを「いまのところは可愛くて上手な子役というだけだけれど、この子なりのテーストがあるので、ちゃんとした女優さんになれるのじゃないかなという印象ですね」と期待しながらも、「ただ、子役で人気が出るとつぶれてしまうことが多いんですね」と心配していた。横澤氏の危惧した通りになりにならなければいいが…。
とにかく、いま人気の子役たちは10歳になるかならないかだ。周囲の大人やテレビ関係者が気をつけてやらないと、子どもたちにはどうにもできない。大橋のぞみの「活動休止」は、案外、賢明な選択かもしれない。(テレビウォッチ編集部)