「脳梗塞の発見にはMRIなどの大がかりな検査が主力でしたが、今では血液検査で早期に発見できるようになっています。しかも、MRIなどでは数万円かかった検査費用が、血液検査なら7000円から1万円でできてしまいます」と松田利仁亜アナが報告した。
1回7000円。ノーベル化学賞の田中耕一さん開発
血液検査でさまざまな病気の早期発見をする技術を開発したのは、あのノーベル化学賞受賞者の田中耕一さんですが、その一部が実用化されて、中でも『かくれ脳梗塞』の発見に役立っています」と松田は報告する。脳神経外科の北條俊太郎医師は「かくれ脳梗塞とは、脳梗塞なのに自覚症状がない病気で、放って置くと重症化するリスクが高くなります」と警告する。
千葉大学の五十嵐一衛名誉教授によればこうなる。
「かくれ脳梗塞は脳内の1ミリ前後の毛細血管で起きます。血管の詰まりや傷でアクロレインという有害物質が出る。その濃度を測る事でかくれ脳梗塞が判定できるます」 松田がさっそく採血して検査を受けた。2週間後の検査結果は「(脳梗塞の)確率は非常に低い数値でほっとしました」
血液検査の評価は3段階。高値なら精密検査の必要あり、境界値なら1年後にまた血液検査を行うこと、低値は心配なしということだ。五十嵐教授が検診を受ける目安を教えてくれた。「50歳以上で、高血圧、高血糖、高コレステロールの人、家族に脳梗塞を患った人がいる人、頭痛やめまいの症状のある人は、血液検査での検診を受けた方がいいですね」
この血液検査は関東地区の170か所の医療機関で受けられるという。
(磯G)