未解決のまま11年目を迎えた東京・世田谷一家殺害事件で、新たな事実が浮かび上がった。2000年暮れの30日に起きたこの事件を振り返ると、改めて犯人の異常な行動と遺留品の多さに驚く。
未解決のまま11年
犯人は部屋を物色してタンスにあった現金を盗っているが、奇怪なのは翌日まで部屋に留まり、殺した夫の衣服に着替えて逃走した。部屋にあったパソコンを使ってインターネットを閲覧、冷蔵庫にあったアイスクリームを素手で食べている。
現場には犯人が脱ぎ捨てたグレーの帽子や緑のチェック入りマフラー、ラグランシャツのトレーナー(L)、黒のジャンパー、ボア付きの手袋、27.5センチの韓国製スニーカー、ヒップバッグまで残している。犯行中にケガをしたとみられ、血液(A型)や指紋まで残していた。
ジャンパーのポケットには三浦半島の三浦海岸、北下浦海岸、馬掘海岸のいずれかの砂があった。ヒップバッグには米ラスベガス近郊の砂漠のものとみられる砂が付着していた。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト