「いろんなコトがあった11年は一応乗り越えたと思う。12年は乗り越えたことを自分の力に変えられるようにして、その流れに乗ること…」
全日本選手権で5度目の優勝を果たした女子フィギュア女王の浅田真央はこう語った。今後の課題について、「今年シーズン前半からエレメンツを安定させることを目標にやっていたのですけど、自分でも安定させることはできたと感じています。そこからさらにジャンプのレベルアップができるよう練習する」ことだと言う。
2月の4大陸選手権でチャレンジ?
カギとなるのは封印してきたトリプルアクセルだ。フィギュアスケート解説者の佐野稔は、「ショートプログラム(SP)にトリプルアクセルを着実に入れていくこと。なおかつ3回転プラス3回転のジャンプを組み込んでいくと、史上最強のプログラムが完成する」と話す。
浅田の年明けからのスケジュールを見ると、1月にすぐ練習開始、5、6日と14、15日に地元の名古屋と東京でアイスショー。2月7日から4大陸選手権(米・コロラドスプリングス)、そして3月26日から世界フィギュア選手権(仏・ニース)と続く。
本人は「次の大会ではトリプルアクセルを飛びたい」と話しているので、4大陸選手権では見ることができるかもしれない。
精神科医の香山リカ「悲しいだろうけど、スケートが大事ということがブレない強さを感じる」と感心する。東大教授のロバート・キャンベルも「SPで2位から逆転優勝ということは安定しているのだろう。この状況で安定しているとは素晴らしい」と驚く。
司会の加藤浩次「もう真央ちゃんとは呼びずらいですね。真央さんですね」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト