筆者などは、まったく蚊帳の外だったが、リーマンショック前の数年間、一部の業界、企業はたしかに景気がよかったようだ。
当時の朝ズバッ!を思い出してみれば、リポーターが全国を飛び回り、毎朝、随所でナマ中継を入れ、豪華ホテルやら商業施設のオープンを伝えた。スタジオには日替わりで大型セットが組まれた。ダイヤだかスワロフスキーで出来たお値段何百万円のキャラクターがやってきた。それもいまや昔のプチプチプチバブル。
通信社ベテラン記者も「経験したことないような年末」
今日日この番組はスタジオにひきこもり、新聞記事を読んで(読み上げて)暮らすようになった。たまに外に出るのは手持ちの局アナウンサー。ネタは震災、福島原発、逝去、増税――。
今朝(2011年12月26日)のスタジオでは、予算案から予想される来年度の暮らし向きが「家計負担ズシリ」だという昨日付の読売新聞記事が紹介されていた。
「年末になると――」とコメンテイターの柿﨑明二共同通信社編集委員。「来年に向けての華やいだ雰囲気があるんですが、今年は同僚と話しても、楽しい話がない。経験したことのないような年末だとみんなで言っている」
文
ボンド柳生