「ダメ男の父親と一人ぼっちの息子」再び出会わせたポンコツロボット

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   <リアル・スティール>近未来。人間に代わり、格闘技のリング上ではロボットが闘っていた。行き場を失くした元ボクサーのチャーリー(ヒュー・ジャックマン)は、ロボットボクシングで成功を試みるが、失敗ばかり。そんなとき、彼の前に別れた妻の息子、マックス(ダコタ・ゴヨ)が現れる。母親を亡くし、マックスは一人ぼっちだった。チャーリーは父親として、しばらくマックスと暮らすことにする。

   ある日、ロボットに使えそうな部品を探しにスクラップ工場に行った2人は、「ATOM」という名の旧式のロボットを見つけ出す。「ATOM」は他のロボットと何かが違っていた。まったく期待されていなかった「ATOM」だったが、リングに上がると順調に勝ち進み周囲を驚かせる。

親子の関係を取り戻せるか

(C)DreamWorks II Distribution Co. LLC All Rights Reserved.
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   映画を観る前の印象としては、ロボットたちが派手にリングで暴れまわり、そこにちょっとだけ親子の絆が描かれている、そんなアクション映画だろうと思っていた。けれど、ロボットの「ATOM」は話の中心ではなかった。チャーリーと彼が1度は捨てた息子マックスがどうやって親子の関係を取り戻すのか、「ATOM」はその重要なきっかけだった。メインテーマは一人の男の人生の再生と親子の関係の再生。上質なヒューマンドラマといえる。そこに注目して見ていただきたい。

   制作総指揮はスティーブン・スピルバーグとロバート・ゼメギスで、2人の良いところを絞りだした映画だ。映画『X-MEN』シリーズおなじみのハリウッドきってのいい男ヒュー・ジャックマンが演じる見事な「ダメ男」チャーリー。かつてはボクサーとして活躍したが、ロボットボクシングであちこちに借金を作り、自分を育ててくれたボクシングジムさえ潰しそうになる。息子マックスにもどう接していいのかわからない。

   しかし、どんな汚れ役でもダメ人間役でも、やっぱりヒュー・ジャックマンはマッチョでハンサムでいい男だ。物語の終盤、チャーリーにマックスはある願いごとをする。それははたしてどんなことか―。

   人間に代わりリングで死闘を繰り広げるロボットたちだが、映画『トランスフォーマー』の方がデザイン的にはカッコ良かった。日本語にも対応できるロボットが登場して、胸にでかでかと「超・悪・男・子」の文字が書かれているのには思わず苦笑。(配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン http://disney-studio.jp/>)

PEKO

おススメ度☆☆☆

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