中国すでに金正恩見限り!?待っているのは軍の傀儡か亡命

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3週間の北朝鮮招待で私が聞いた「韓国人は北に感謝すべきだ」

   だが、それではすぐに北からの難民があふれ、金王朝はあっという間に崩壊するのか。26年前にたった一人で北朝鮮・平壌に3週間招待されて見聞した体験をもとにいわせてもらえば、ノーといわざるをえない。彼らは金日成が作り上げた「主体思想」を学び、学校教育だけではなく、日常的にテレビや映画、オペラ(北朝鮮はオペラ大国である)で、日本やアメリカ帝国主義の悪辣ぶりを見せられ、日韓併合時代の悪夢を常に思い出させられている。

   白頭山から白馬にまたがり日本帝国主義を打ち破った金日成は彼らの神であり、その一族への畏怖の念はそう簡単に消し去ることはできない。すぐに日本がやるべきことは、難民やテポドン、ノドンが飛んでくることを恐れるのではなく、金正恩と話し合うパイプを作り、時間をかけて北を解放していくことにある。先頃、韓国側が従軍慰安婦問題を出してきたように、日本への反感は根強いものがある。韓国と北は同じ民族であることを忘れてはいけない。

   平壌滞在中に多くの北の人間に話を聞いたとき、一様に彼らが言うのは「民族の統一」である。かつて韓国の要人が私にいった言葉を思い出す。

「韓国人は北に感謝すべきだろう。なぜなら、南朝鮮の人間は本来が怠け者なんだ。北の脅威があったから、北に負けまいとして頑張って働くことができ、経済的な繁栄を築くことができたのだから」

   南北が統一されてしまえば、中国、朝鮮、台湾に囲まれた日本は孤立するしかない。北の命運は日本の命運を決めることでもある。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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