「談志お別れ会」生き返って戻ってくるなと三本締め

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   「立川談志お別れの会」が21日(2011年12月)、都内のホテルで賑やかに行われた。高座で自らの病(喉頭がん)をギャグの根多(ネタ)にしただけあって、湿っぽさのみじんもないお別れ会だった。

「死んでも元気でいてくれ」

   笑顔が一番よく撮れていたと、遺族が選んだ談志の遺影の前で、亡くなる3日前に電話で話した(といっても、談志は喉を手術してゼイ、ゼイ言うだけだったらしい)石原慎太郎都知事がこんな別れをした。

「あの世でいつか会えるだろうから、それまで死んでも元気でいてくれ。あばよ、談志師匠」

   親友だったという毒蝮三太夫が、「立川談志が生き返って戻って来ないようお願いして三本締めで、イョーゥ…」で最後を締めた。

   談志はかつて「芸人がいるから客が存在するんです。客がいるから芸人が存在するんじゃないんですよ」と言っていた。テレビにはお笑い芸人と称する人がわんさと登場しているが、亡くなった後まで笑いを提供する本当の芸人は見当たらない。

   コメンテーターのおおたわ史絵(内科医)は「心残りは談志師匠の高座を聞いたことがないこと。悔やまれますね」と言い、キャスターのテリー伊藤は「まだ本当の自分じゃない。ほんの20%しか出していない。まだ可能性があるんだといつも言っていましたね」と話す。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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