金正日総書記の追悼・葬儀は17年前に死去した金日成主席の時とそっくりになるようだ。10年前に日本に脱北した元朝鮮軍幹部の朴哲氏は、号泣する市民について「(金日成死去の)当時も、上から一番きれいな服を着て花束を持って行き、1か月間、毎日哀悼の意を表すよう指示があった」と話す。命令ではなかったが、「それをしないと収容所のようなところに連行されることは誰もが知っていた」と言う。「涙が出ないので、ツバとかつけて何とか演技をしていたんだけど…。あの時と同じような行事が今回も続くでしょう」と見ている。
ロシアの技術者に依頼
20日(2011年12月)に公開された総書記の遺体安置場所は白い花で囲まれ、父親とそっくりに透明のケースの中に国旗に包まれ横たわっていた。ロシアの技術者に依頼して父親同様に永久保存されるらしいが、その費用は100万ドル(7800万円)、維持費も年間80万ドル(6200万円)という。
キャスターのテリー伊藤「この国の国民がこういう形でしか生きていけないということが怖いですね」
評論家の宮崎哲弥はこんな感想を語った。
「金正恩が今後どういう対応を国際的に取って行くか。一部には強硬派によって担がれているという話もあり、懸念すべき点です。いずれにしても、日本の対応はひどすぎる。野田首相は特別放送があるのが分かっていながら、認識していたのかいなかったのか、街頭演説に向かっていた。こんな安全保障体制はあり得ないと思う」
どじょう総理と言い、泥の中で眠っていることが多いせいか、外の動きには鈍感だ。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト