道路に座り込んで歩道の石を叩きながら号泣したり、エスカレーターのベルトに縋り泣きじゃくったり…。北朝鮮メディアは金正日総書記の死に号泣する平壌市民の姿を連日流しているが、「やらせ」にしても異様だ。
脱北者「金日成のときは演技4割。今度はもっと多い」
脱北して韓国・ソウルに住む女性は、「金日成主席が亡くなったときは6割の人が本物の涙を流し、残りの4割は演技でした。でも、今回は演技の人の割合がもっと増えていると思います」と話す。
メインキャスターの小倉智昭は「みんな本当に泣いているのだろうか」とコリアレポートの辺真一編集長に聞く。
「泣いている市民のほとんどは、当局に動員された人々だと思います。その証拠に、綺麗に整列して泣いているでしょう。本当に悲しみが深ければ、集団でこのような整然とした泣き方はしないはずです」
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト