金正日死去で清水宏保(スケート)新説!「ずっと前に死んでた」

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   北朝鮮の金正日総書記が死んだ。50日も姿が見えないとニュースになった朝鮮中央テレビの看板女性アナが登場して、涙ながらに伝えた。事前に予告した「特別放送」だった。しかし、 実のところ何が起こるのか誰にも予想がつかない。

   何の材料もないから、新聞もテレビも「継承を注目」「連携を確認」「融和か危機か」 (朝日新聞の見出し)といった調子。要するに分からない。「モーニングバード」はあらゆる映像を動員して、専門家を呼んで「拉致問題」「核・ミサイルの行方」と並べた。

「朝鮮中央テレビの看板女性アナが出演しなくなった50日前すでに…」

   発表では亡くなったのは17日朝(2011年12月)、移動中の列車の中だった。司会の羽鳥慎一は「本当に2日前なのか、ナゾが多すぎる」といい、コメンテーターの清水宏保(スケート金メダリスト)は「何十日も出てこなかったアナが出てきた。(アナが出てこなくなった)ときから死んでいたのではないか」と大胆な推理。外交評論家の小池政行は「特別放送」より5時間くらい早く、スウェーデンの筋から「死亡のうわさあり」とのメールを受け取っていたという。「特別放送といえば、死去しか考えられない。 脳梗塞のあと、心筋梗塞のおそれはずっとあった。今回は病理解剖してから発表した。国家元首の解剖は珍しい」と話す。

   慶大講師の礒崎敦仁は「3年前に倒れたときが予行演習になった。昨年後継をジョンウンに決めているから大きな動きはない」と読む。テレビ朝日ソウル支局長のソウルの柳井隆史は韓国の新聞報道を伝えたが、「若いジョンウンで大丈夫か」といったものが多く、これまた情報がなかいことは明らかだった。

演説に出かける途中に呼び戻された野田首相

   政府もまったく予期していなかった。野田首相は正午から銀座で演説する予定で、官邸を出たあと呼び戻された。小池は「情報収集能力に問題」というが、韓国の李大統領もわからなかったのだから、こんなことを問題にしても始まらない。北京もワシントンもソウルも、とにかく情報収集にやっきのようだが、拉致にしても核・ミサイルにしても何もわからない。カギは金正雲(ジョンウン)のワザだろう。金日成主席が亡くなったとき、正日は2年間喪に服した。この間に軍や党と政府をおさえたといわれる。正雲にその時間があるかどうか、力があるかどうか。拉致も核もそこにかかっている。

   北の報道は見るのもしんどい。伝えるのもごくろうさまだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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