瀬戸際外交繰り出しながら水に落ちなかった父親
小倉が「日本はこれからどう対応していくのか、難しいですよね」と聞くと、安倍はこんな危惧を抱いていた。
「さきほども言いましたが、金総書記は先が読めた。しばしば瀬戸際外交をやりましたが、瀬戸際から落ちない。落ちるぞ、落ちるぞと見せかけて援助を引き出す。気が小さいし、暴発は絶対しないと確信していました。
今度の金正恩氏は20代の若さ、本当の権力を持っているとは思えない。権力移行期には冒険主義的なことをやるかもしれない恐れはある」
拉致問題の解決に向けて、アナウンサーの笠井信輔は「世代交代を突破口に、父親のやったことは間違いではなかったかと迫り、1点突破できないか」
宮家「そのチャンスだと思うが、儒教の国なので親が死んだからといって急に親を批判できるか、一筋縄にはいかない」
安倍は「日本としては、あなたたちがやっていることは間違い。それを認めて援助を受けなくては立ち直れない。そのことを北朝鮮にわからせることだ。そのためには、北朝鮮に影響力を持っている中国に対し日米韓で提言していくことが重要だ」と話す。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト