「長崎・逆恨み殺人」警察後手―ストーカー警告無視に対処できず

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   フードを被り、前手錠でパトカーに乗せられる長身の若い男。長崎県西海市で山下久江さん(77)と美都子さん(56)が殺害された事件で、長崎県警は殺人容疑などで三重県桑名市の無職・筒井郷太容疑者(27)を逮捕した。

   岸本哲也リポーターが山下さん宅の近所を取材し、「外階段には血を拭き取った跡が残っていた」という生々しい声を伝えた。

実母もおびえていた筒井郷太容疑者の暴力

   岸本「犯行の動機は山下さんの三女(23)との交際に反対されたことへの逆恨みで、ストーカー行為とDVを執拗に繰り返していました」

   筒井は中学時代のクラスメートによると、「怒るとすぐ手をあげたり、髪の毛をつかんだりするようなタイプだった。でも、普段はおとなしい目立たない奴だった」という。

   岸本「三女は筒井容疑者と同居していて、千葉県警に暴力行為の被害届を出し、それが受理された2日後の犯行でした」

   メインキャスターの小倉智昭「それ以前から、警察は容疑者にストーカー行為を止めるようにと警告をしていたわけでしょう。その警告を無視していたのだから、他に手段はなかったのか」

   コメンテーターの夏野剛(慶応大学特別招聘教授)「不思議なのは、容疑者は無職でしょう。それなのに、三重県から長崎県まで移動できている。その資金はどこから持ってきたのか。家族からもらうか脅して出させたのか。この2つしか考えられない」

   岸本は「以前に容疑者のお母さんが、近所の人に大きな笑い声は出さないでくれという話をしていたそうです。笑い声が聞こえるとあの子が嫉むからだと」と話す。筒井は自分の家族にも暴力をふるっていた様子がわかる。

   小倉「警察から警告されて、もうしませんと言えば、そこで止まってしまうわけでしょう。でも、実際は続いている。DVやストーカー行為を止めさせるためには、別の手立てを考える必要がある」

   この手の男の殺人事件では警察の対応はいつも手遅れだ。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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