「雅子妃の病状」週刊誌のせいにするしかなくなった東宮医師団
文春、新潮、朝日が、雅子妃の病気をケアしている東宮職医師団が、週刊誌の一連の雅子妃バッシングに猛反論したことに反発している。
雅子妃の誕生日前日、医師団の見解が記者たちに配られた。
「最近、週刊誌を中心として、ご病気に苦しまれながらご活躍に懸命に取り組んでいらっしゃる妃殿下のご努力を否定するかのような、悪意ともとれる誤った情報に基づく報道が、関係者とされる人物の発言の引用を含めてなされていること、そしてそのことに対して妃殿下が心を痛めていらっしゃることへの強い懸念を表明いたします」
さらに、このような心ない報道がなされる状況が改善されない限り、雅子妃の順調な快復は望めないとまでいい切ったのだ。
娘と一緒の登下校、校外学習の付き添い、公式行事への欠席など、雅子妃への風当たりは強い。
文春は中西輝政京都大学大学院教授の「国民の支持があっての王室、皇室というのが民主主義社会の前提であると思います」という言葉を載せ、新潮は「正直なところ、医師団は雅子さまに対して、自分たちは何もできないことを自覚しているのだと思います。彼らだってご病状は『環境のせい』だと考えているけれど、その環境を変える力はゼロでしょう」という野田正彰関西学院大学教授の言葉を載せている。
この医師団の見解は雅子妃が了解しているというのが各誌の見方である。とすれば、皇太子殿下、雅子妃の週刊誌への反撃が開始されたのかもしれない。
かつて週刊誌の報道で美智子妃が体をこわされ、週刊誌側が謝罪したことがあった。先にも書いたが、今の雅子妃バッシングはいささか度を超していると、私は思う。だが、自分に傅く者たちばかり周りに置き、病状などの正確な情報を出さない東宮や皇太子、雅子妃の側にも、病気だということを勘案しても、納得いかないことが多々あるのも事実である。
皇室とメディアの関係はこれからどうなっていくのか、気になるところではある。