「名前や連絡先伏せてほしい」ふぐ肝食わせて逃げ回る東国原の卑怯
今この国でどうしょうもない人間を一人あげろといわれたら、この男に票が集中するのではないか。東国原英夫前宮崎県知事である。先日は愛人の前ですっぽんぽんになって、自分の息子をまな板にのせた写真がフライデーに載ったが、今回は路上でナンパした女性に違法な「ふぐ肝」を食べさせ、食中毒にさせたというのだから、なにをかいわんやである。
「事件現場」は東京・銀座の老舗「ふぐ福治」。ミシュランで3年連続2つ星に輝く高級ふぐ店である。二人がそこへ行ったのは11月10日の夜。東国原が女性店員に「いつもの、出してよ」と注文して、店主が肝を盛った小皿を運んだ。彼女はふぐ肝の危険性や違法性を何も知らされずに、勧められるままに食べてしまった。
店を出て間もなく口がしびれ、頭痛やめまいの症状が現れ、最初は「クスリでも盛られたのか」と思ったそうだ。この男ならやりかねないと思わせるのも東国原の人徳である。救急に連絡するうちに呂律が回らなくなり深夜に救急搬送され、死ぬ危険があったと医者から叱られたそうだ。
違法性のある食中毒事案のために保健所が調査に乗り出したが、東国原は調査に協力できないと逃げたそうだ。結局、「ふぐ福治」は名前を公表され、調理師免許剥奪、営業停止になり、されに刑事罰となれば厳しいことになる。だがこの男、弁護士を通じて知らぬ存ぜぬばかり。被害者の友人は、彼女が保健所の調査依頼を伝えたとき、「名前や連絡先は伏せてほしい」「(危険だと)知っていた。保健所が出てくる展開も予想していた」といったのに、後になって「そんなことはいってない」「九州では合法のふぐ肝がある」と弁明したという。こんな輩に東京都知事選で投票した有権者が170万人近くもいたのである。彼らはこの間の一連の記事を読んで、ため息をつくしかないだろう。