「聯合艦隊司令長官 山本五十六」の苦悩の半生を描いた映画が23日(2011年12月)から公開される。山本五十六を演じる役所広司と若き新聞記者を演じる玉木宏にインタビューした。
「聯合艦隊司令長官 山本五十六」
山本五十六を演じる苦労について、役所は「国のリーダーとしての苦悩をどうやって描いていくのかということでした」と語る。このあと話が飛んで、「PRをお願いしたいんですが、『ザ・PR』という形でなくて、お二人で掛け合いながら柔らかいPRを頂けたら」とディレクターが求める。「どんな番組なんですかねえ」(役所)、「困りますねえ」(玉木)と始まったやり取りは―、
役所「年末って映画に行く人多いよね」
玉木「家族で見られる方多いですよ」
役所「これは『やまもといそろく』って読むんだゾ、『やまもとごじゅうろく』でもないゾ、『すごろく』でもないゾって教える。お父さん尊敬されるよね」
キャスターのテリー伊藤「山本五十六さんの遺族の方が、『今まで山本五十六を描いた映画で一番良い』と言っていましたよ。見てみたいですねと」
真珠湾の奇襲攻撃に成功した山本五十六を称賛する内容なのだろう。日本人にいまだ圧倒的に多い称賛の声だが、真珠湾攻撃は愚挙とみる意見もある。
映画が始まる前に水をさすのは気が引けるが、米国は圧倒的に多かった「参戦反対」の国民の意識を変えるために、ある程度知っていて攻撃させたといいうのが専門家の間で定説になりつつある。
一方、日本は日本大使館員が二日酔いで、米国への最後通牒が攻撃後になった。姑息な手段に米国民の参戦意識が一気に高まったという。そんな謀略にはからきし日本人は弱い。それより、死を決意しイチかパチか攻撃に臨んだ山本五十六率いる連合艦隊のつわものたちを美と思い、誇りとする国民性はいまだ健在なのかも…。