焼き肉店の人気メニューのユッケとレバー刺が姿を消すかもしれない。牛の肝臓(レバー)の内部に食中毒の原因となる腸管出血性大腸菌がいることが、厚生労働省の調査で確認されたからだ。岸本哲也リポーターは「これまでは牛の肝臓内には食中毒を起こす細菌のカンピロバクターがいることはわかっていましたが、より重症化のおそれのある腸管出血性大腸菌は確認されていませんでした。以前にはO-157に汚染されたユッケを食べて5人が死亡するという事件も起きています」と報告する。
焼肉店は売り上げ3割減
岸本「これまで感染経路は包丁などの表面に付着していた菌がレバーに移ったと思われていましたが、肝臓内部から発見されたのは今回が始めてです」
腸管出血性大腸菌は毒性が強く、生レバーの提供は禁止となる可能性が高まっている。繁華街の焼き肉店の中年男性客は、「ユッケとレバー刺が消えるのは寂しいよ。それが楽しみでここに来ているのだから」と言い、別の客も「家庭では生肉は食べられないからね」と残念がる。
店側も生肉提供禁止は大きなダメージだ。「売り上げが3割前後落ち込むでしょう」と悲鳴を上げる。メインキャスターの小倉智昭は「ユッケの食中毒事件以来、衛生管理は厳しくなっていたのでしょう。それでもダメだとなると、不安は広がりそうだ」と話す。
食品衛生法で罰則付き規制
岸本は検査方法について、「今年(2011年)の8月から9月にかけて、食肉処理した牛約150頭の肝臓を全国16自治体の食肉衛生研究所で調べたところ、数頭の肝臓の内部からO-157が見つかったそうです」と説明する。
ピーコ(ファッションジャーナリスト)「どんな検査方法が取られたのかしら。ただ、見つかったというだけではわけがわからない。それに、なぜいままで肝臓の内部を調べていなかったのか」
生レバーの提供が禁止になれば、食品衛生法で罰則つきの規制をすることになるという。