とうとうユーロが100円台になった。輸入品が安く買えると、そんな程度の理解しかないのではと、「そもそも総研」コーナーでテレビ朝日の玉川徹ディレクターがユーロ危機を取り上げた。
円高になるとなぜ輸出しにくくなるのかから始まって、経済が強いと通貨も強くなる、ユーロ危機とはそもそも…と説明していき、階段の一番上に「マルク」、一番下に「ドラクマ」があって、途中に「ユーロ」がある絵が出た。これがユーロの成り立ちというわけだ。強いドイツ・マルクは実態より安く、ギリシャのドラクマは実力より高く設定された。ギリシャの逼迫はギリシャ人が怠け者で強欲というだけではなく、構造的なものがあるというわけだ。
東北はスイス1国並み、首都圏はフランス1国並み経済
GDPで日本と比較したクイズも出た。日本地図を8つの地域に塗り分け、それぞれの地域のGDPをユーロ圏や近隣諸国と比べた。
☆北海道は約18兆円でポルトガルと同じ。
☆東北地方は41兆円でスイスとイコール。
☆中京・北陸の77兆円はオランダ+アイルランド。
☆近畿80兆円はノルウェー+スウェーデン+ハンガリー。
☆中国地方は30兆円でギリシャ。
☆四国は13兆円でルーマニア。
☆九州の50兆円はオーストリア+フィンランド。
これをそのままヨーロッパの地図に描き入れると、ドイツ、フランス、イタリアなど主要国以外はあらかた埋まってしまう。さてそこで、残る首都圏のGDPはどの国と一緒か、これがクイズだった。
玉川「ドイツ、フランス、イタリアから選んでください」
立花胡桃(タレント)「第1希望はドイツ」
玉川「第一希望?」
立花「いちばん強いから」
答えはフランスで、200兆円だった。ドイツは265兆円、イタリアは164兆円だ。ヨーロッパから見ると、ひとつにならなければ日本にも対抗できない。これがユーロ導入の根源だという。つまりは、ドイツのシナリオなんだという。では、日本が学ぶべきことは?
玉川「増税だけではギリシャになっちゃうよということ。経済を大きくしないとダメ」と、財政赤字の対GDP比を出した。ギリシャより悪い。「もっと働けということです」