原発事故9か月―政府対応遅く途方に暮れる「帰還困難世帯」

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避難者15万837人「戻りたい」73%

   現在、警戒区域や計画的避難区域からの避難者は5万327人、それ以外の地域からの自主避難者は10万510人、計15万837人に及ぶ。福島大の災害復興研究所が原発周辺8町村の住民意思調査を行ったところ、27%が故郷に戻るつもりはないと答え、73%が故郷に戻りたいという。しかし、政府はこれまで何の答えも出してこなかった。高い放射線量から戻りたくても戻れない地域があるはず。

   コメンテーターの宮崎哲弥(評論家)は「国は今後、長期間住民が住めない『帰還困難区域』を指定するそうだが、そうなら迅速にそうした土地を購入し、生活再建資金のために使ってもらう政策を早めにやるべきです」と指摘した。司会の加藤浩次も「そういうのを早めにやってくれないと、どう動いていいか分からないですよね」と言う。

   震災から9か月が経つ。政府は復興については方針をぶち上げるだけで、いっこうに動かない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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