「きっとお母さんは自分が帰ってくるのを待っていてくれると信じてずっと祈っていました」
その願いが届かなかったことを成田到着後、父からのメールで知リ「涙が止まりませんでした」という。12日(2011年12月)に母の告別式を終えたフィギュアスケート女子の浅田真央が、心境を明らかにした。
姉・舞「母は妹に弱った姿見せたくないと…」
「それでも、もしかしたらと思い名古屋の病院に駆けつけ、何度も『真央だよ』と叫びましたが、やすらかな顔をしたお母さんはやはり目を開くことはありませんでした」
「お母さんが今までより近くで見守っている気がします…私たち姉妹に沢山の愛を注いでくれたお母さんに何度『ありがとう』と言っても足りません」
その姉の舞のコメントには、「母は生前より『真央に弱っている姿を見せたくない』と申しておりましたので、その希望通り真央が到着するといつもの寝顔も心なし微笑んでいるように見えました」と書かれている。
「今まで通り練習に励みたいと思います」
スタジオでは、東大教授のロバートキャンベルが「私もアメリカにいた母を亡くした。連絡を受けて飛行機の飛び乗った時に、いろいろな母のことが走馬灯のように浮んできた。彼女のコメントは親を亡くした気持ちを見事に表現していますね」と語る。
精神科医の香山リカ「悲しい別れだけれど、それが成長になって今後の競技生活にもプラスになっていって欲しいと思う」
キャスターのテリー伊藤「こんな良い子いないじゃないですか。お母さんは誇りに思って天国に行けますよ」
浅田は今後の競技生活にかける思いを述べている。
「生前、家族と約束した通り、今後も自分の夢に向かってやるべき事をしっかりやる事がお母さんも喜んでくれる事だと思い、今まで通り練習に励みたいと思います」
来週23日から大阪で始まる日本選手権への出場を決めたのも、そんな母との約束を果たすつもりからなのだろう。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト