先週金曜日の9日(2011年12月)、「リポー ターの奥山英志さん(62)か?」というニュースがテレビやネットに流れた。4月に東京・神代植物公園で不審死していた男性がそうではないかというのだ が、テレビで知られた顔なのになぜ9か月も行方がわからないのか。
4月から消息不明―自宅マンションの室内はそのまま
井口成人レポーターが神代植物公園に出かけた。男性が水生植物園にあるトイレの個室で首を吊った状態で発見されたのが4月10日 だったという。遺体は司法解剖され、事件性がないということで警視庁のHPの不明者リストに載せられたが、だれも奥山だとは気づかなかったらしい。
奥山と連絡がとれなくなった親族が5月に神奈川県警に捜索願を出した。川崎市内のマンションには4月5日付のスポーツ紙があり、浴槽には水、洗濯物は干したまま、携帯と預金通帳がなかったが、ふらりと出かけたあとのような状態だった。
司会の羽鳥慎一「まだ確実ではないんですが、奥山さんはどんな人だったんですか」
井口「177センチ、100キロという大きな人で、おおらかで明るかった。自殺なんかする人じゃないが、気になることが3つあります」
1つが2002年のリポーターを休業、2つめが大好きだったゴルフを腰痛でやめたこと、3つめが2010年 から仲間と疎遠になっていったことだという。
井口「独身なので、じわじわと孤独におちたのか」
9か月後の確認…哀れ
羽鳥「なぜ9か月もかかったのかが疑問」
井口「身元不明者は警視庁の公式HPに載る。捜索願が出ていればすぐわかったのだろうが、(4月には)まだ捜索願が出ていなかった」
青木理(ジャーナリスト)「東京と神奈川のズレがあったのかもしれない。また、警視庁管内では身元不明が150体くらいもある」
事件性があればたちまち照会でわかっていただろう。9か月も経って、DNAで最終的な確認を急いでいるというのも哀しい。