<ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊>タップダンスが得意なペンギンのマンブルだが、息子のエリックはダンスが苦手で、「みんなの前で恥をかきたくない」と父の下から逃げてしまう。そんな時、彼らが暮らすエンペラーランドが巨大氷山の倒壊に巻き込まれる。取り残された母親のグロリアや仲間たちを救うべく、マンブルとエリックは奔走する。これまでと違う「頼れる父」を見たエリックに、ある心境の変化が訪れる。
前作「ハッピー・フィート」でアカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞した大人気CGアニメーションの続編である。主人公のマンブル役の声優に「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのイライジャ・ウッド、監督は前作に続き、ジョージ・ミラーが担当した。
2時間はちょっと長いし3Dムダ遣い
CDで実に精巧に作られた皇帝ペンギンの子どもたちのふわふわした姿が見ているだけで微笑ましい。豪華アーティストのヒット曲も満載で、アニメ映画というよりはミュージカル映画と呼ぶほうが相応しい。南極に住むペンギンやアザラシ、エビまでが歌って踊りまくる。子ども向きアニメでなく、大人向きのエンターテイメント映画といえる。
ただ、2時間弱はやはり長い。後半の氷山衝突で残された仲間を救う話に向かうまでに、話があまり進まず中だるみするし、わざわざ3Dにする必要があっただろうかとも思う。とくにエビのウィルとビルはあまりにリアルで、3Dで観ると画面から飛び出すようで少々気持ちが悪い。とはいえ、ハッピーフィートを持つ皇帝ペンギンのタップダンスシーンは見もの。仲間を救うために彼らが一丸となる姿は思わず応援してしまう。細かいことは気にせず、無邪気に映像の美しさを楽しむにはおすすめの映画である。
PEKO
おススメ度 ☆☆☆