福島原発から遠く離れた温泉が、放射能の「風評被害」に悩んでいるという。
ところは、岐阜県中津川市。50年の歴史を持つという温泉旅館、東山ラジウム温泉だ。ラジウムから出る放射線を売りにした放射泉だが、原発事故以降、「お客様がラジウムという名前に敏感に反応した」(社長)。売上が3~4割減少し、今秋の東京・世田谷のラジウム騒動のあとは、また客足が遠のいたという。
専門家は「人体に悪影響なし。むしろ新陳代謝促進」
恐い放射能を含むラジウム温泉は、人体に悪影響はないのか。もしあれば、なかなか「風評」とも言えないだろうが、番組は専門家の「安全宣言」をもって「風評」とする。
ワイドショーでもおなじみの放射線専門家、大谷浩樹・首都大学東京准教授の談話。「ラジウム温泉、ラドン温泉は、人体に悪い影響はまったくない。ラジウムが出す微量な放射線によって、細胞を活性化したり、新陳代謝をよくする。そういった効果があるはずです」
ラジウム泉につかる地元常連客の話。※個人の感想で、効能効果ではありません。
「ポカポカするし、脚の痛みがさっと引いていく」「82歳ですけど、いいですね」
スタジオのみのもんたは「センセイも言ってるじゃん。悪い影響ないですよ、細胞を活性化するって」と、センセイおすすめの放射線(温泉)健康法にすっかり信頼をよせた様子であった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト