YouTube(ユーチューブ)でひさびさに「フラッシュモブ」動画が、スマッシュヒットとなっていた。
インドのムンバイ市民200人が参加して行われたもので、ロケーションはムンバイのチャトラパティ・シヴァージー駅(CST)構内だ。1日に300万人以上が利用するという同駅は壮麗なヴィクトリア・ゴシック建築でも知られ、ユネスコの世界文化遺産に登録されているという。
3年前にライフル乱射で58人死亡
乗客で混雑する駅で、インド映画のヒット曲にのせ、一人の女性が踊り出し、次々と踊り手が加わる。曲が終われば、なにごともなかったように解散する。じつに楽しそうな雰囲気ではあるものの、一見したところは、よくある古典的なフラッシュモブだ。
だが、この駅でフラッシュモブが行われたのは、ある理由があってのことなのだ。ちょうど3年前、この駅でテロ事件が発生。2人の男がライフルを乱射し、58人が死亡し100人以上が負傷したという。凄惨なテロに対して、フラッシュモブで楽しく踊り勝とうとの趣旨なのだった。
フラッシュモブの本場の米国では近年、フラッシュモブを犯罪に利用する動きがあるなどして、フラッシュモブへの風当たりが強まっている感があるが、今回の試みは米紙サイトなども好意的に取り上げている。
ボンド柳生