埼玉県三郷市と千葉県松戸市の小中生切りつけ事件で逮捕された男子高校生は、近所では「物静かでおとなしい子」と見られていた。いったいどんな家庭で、どのように育てられてきたのか。
大地主の「資産家一家」
田中良幸リポーターは高校生の家庭についてこう報告する。
「祖父母は資産家で、この辺に土地をたくさん持っています。裕福な家庭で育ったようです。しかし、中学卒業後、進学校の私立に入学してから何かが狂い始めたようです」
先月初め(2011年11月)に切断した猫の首を段ボールに入れて学校に持ち込み、その2週間後に退学届けを郵送してきた。
キャスターの小倉智昭「自分が16歳のときどうだったかと考えると、たしかに親に見られたくない雑誌とか手紙を隠し持っていた。でも、刃物を20本以上隠していたら、普通の親なら気が付くでしょう」
田中「最初に三郷で女子中学生が襲われたときは、傷は1か所でした。でも、松戸の事件では数か所を刺さしています。ランドセルを背負っていたので致命的な傷は負わなくてすんだようですが、ランドセルがなかったら殺されていたかもしれません」
少年なりの殺人プラン
小倉は「この少年は自分なりの殺人プランを持っていたのではないかな」と語り、コメンテーターの高木美保(タレント)は「昔の親は折を見て、どうしてそんな物を持っているのかと問い質したが、今の親は子供にノータッチが良い親だという考えが強い。それが今回の凶行を招いた背景にあると思う」と話す。親がちゃんとチェックしていれば…とは、なんとも脳天気なコメント。世間がその程度の認識だから、この種の少年の凶行が起こっていると考えるべきだろう。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト