「試験の成績もっと上げろ」体罰恐れ母親殺害!韓国で高3受験生

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人生の一発勝負―国中から「超狭き門」に殺到

   息子への過度な期待が体罰となったのだろうが、過熱する韓国の受験事情も無関係ではなさそう。韓国の社会事情を研究する静岡県立大国際関係学部の小針進教授は背景として3つの理由を挙げる。1つは小学校から高校入学まで受験がないこと。「そのために、逆に小学校の時から目標の大学入試に全部向かってしまい、どんどん過熱している」という。

   2つ目は一流大学を出ていないと就職が非常に厳しいこと。「韓国では大学卒の就職率は5割いくかいかないぐらい」。3つめは韓国で一流大学といわれるのはSKY、つまり国立ソウル大、私立のコリョ(高麗)大とヨンセイ(延世)大で数が少ないこと。そんな中で、世界への躍進が著しい一流企業はごく一部で、日本に比べ中小企業の層が薄い。一流大学を出ないと就職が難しく、大学受験が人生の一発勝負になっている。

   日本ではどうか。リーダー不在の政官財のなかで、日本のエリート主義、学閥主義が徐々に変化しているようにも見受けられるが、親の期待が別な形で出てきている傾向があると精神科医の香山リカが次のように語った。

   「高度成長時代に教育熱が高まり、受験ノイローゼになって私のところへも親子が相談に来た時代があった。その後、経済の悪化でいい大学へ入学するだけが幸せじゃないと学習していきました。ただ、最近は小学校の時からスポーツ選手にしたい、子役にしたいとかで厳しくする親がいて、相談に来る件数が増えている」

文   モンブラン
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