きのう27日(2011年11月)に行われた大阪府知事と大阪市長のダブル選挙は、大阪維新の会の松井一郎(47)、橋下徹(42)両氏の圧勝に終わった。新旧勢力、既存政党対地域政党の「最終決選」に大阪府民、市民が出した答えは「まあ、やってみなはれ」だった。
橋下徹新市長「国会議員が協力してくれないなら国政に攻め込む」
この選挙の焦点は橋下のいう「大阪都構想」――東京都型の組織に変えて府と市の行政のムダを省くという訴えだ。橋下は知事を辞職して、任期満了の平松邦夫市長(63)に一騎打ちを挑み、知事選でも松井を擁立して府市の一体化もくろんだ。
市民も府民も3年半の知事としての手腕を高く評価した結果だろう。投票率は市長選で60.92%(前回比17.31%プラス)。橋下は平松に20万票以上の大差。松井も倉田薫氏(63)に80万票もの大差をつけた。いずれも無党派層を引きつけた結果だ。
平松、倉田を推した既存政党の陰は薄かった。選挙戦最終日の26日には、橋下、松井の街頭演説に石原慎太郎・東京都知事、渡辺喜美・みんなの党代表、東国原英夫・前宮崎県知事、建築家の安藤忠雄氏ら応援に入って、相手方を圧倒した。
勝利の後の記者会見で、橋下は「行政組織、大阪府庁、大阪市、教育委員会は、この選挙の結果をしっかりと受け止めるようお願いしたい」と話した。「国会議員の協力を求めるが、やってくれないのなら、国政選挙に大阪維新の会の候補を擁立する」と語った。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト