ナタリー・ウッド水死事件―夫ロバート・ワグナー殺害疑惑

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   カリフォルニア州のロサンゼルス沖で30年前に水死体で発見されたハリウッドの大女優、ナタリー・ウッドの死因に疑惑が出てきた。

   ロサンゼルス郡警察が今月11日(2011年)に「(殺人事件として)再捜査を始めるに足る重要な新情報を手に入れました」と発表したのだ。

クリストファー・ウォーケンと3人でヨット休暇中

   ハリウッドの大女優を巡るナゾの死――。この場合はロス市警ではなくロス郡警だが、「刑事コロンボ」の舞台さながらの事件をニューヨーク支局の長谷川豊が伝えた。

   ナタリー・ウッドは映画「ウエストサイド物語」などに出演、1957年に俳優のロバート・ワグナーと結婚して、5年後の62年にいったん離婚したが72年に復縁した。

   悲劇が起きたのはそれから9年後の81年11月28日。夫婦と、当時ナタリーが撮影中だった映画で共演していたクリストファー・ウォーケンの3人がヨットで休暇中、前身アザだらけのナタリーの水死体が発見された。警察はナタリーがヨットに備え付けのボートで海に出たあと、滑って転落した事故死の可能性が高いとして捜査を終了していた。

   警察の「殺人説」にマスコミが疑ったのが夫のロバート。「容疑者は夫か」の質問に、警察は「ノー」と否定したが、新たな証言者も出てきて、夫への疑惑は深まるばかり。

   その証言者とは、ヨットに乗っていたもう一人の男、デニス・ダバーン船長。「真実を明らかにしたい」と証言したのだ。30年前には話そうとしても誰も聞いてもれえなかったという。その証言によると…

「夫のロバートがナタリーと口論する声が聞こえた。見ると夫がナタリーと共演者のクリストファーの前でワインボトルを投げつけながら『妻を奪う気か』と怒鳴っていました。その後ナタリーが行方不明になり通報しようとすると夫から止められました」

三角関係の果ての大ゲンカ

   さらに、15メートルほど離れた場所で別のヨットに乗っていた女性が「助けて!」という悲鳴を聞き、「今から助けに行く」という男性の声も聞いていた。それから3日後、女性のもとに「知っていることを話すな」という脅迫状が届いたという。

   ニューヨーク・ディリーニュースの記者は、「ナタリーは公の場で何度も水恐怖症を語っていた。深夜に一人で海に出るとは考えられない。泳げないナタリーがナイトガウンと水を吸収しやすい厚手のジャケットだった。三角関係があったのではないかと言われています」と夫への疑惑を語った。

   コラムニストの深澤真紀「夫のロバートは存命なのですか」

   長谷川が「存命しています。警察は一応容疑者ではないと言っていますが」

   それにしても共演者のクリストファーの証言が出てこないが、当時何をしていたのか。30年前の事件。コロンボのように執拗に食いつき、決め手となる物的証拠を探すことができるのかどうか。

文   モンブラン
姉妹サイト