「昏睡強盗」とは古めかしい。それがいま増えているらしい。きのう24日(2011年11月)、中国人の女2人が逮捕された。被害者は定年退職したばかりの男性(60)で、退職金1650万円をやられた。ただ、事件が起ったのは4月だ。
送別会の流れで銀座に出たら「カラオケ行こうよ」
午前1時過ぎの銀座、退職の送別会を終えた男性がほろ酔いで歩いていると、女性2人が「カラオケいこうよ」と近寄ってきた。女たちは「でも、お金が持ってないと」と言い、男性にコンビニで残高照会をさせた。このとき暗証番号を盗み見たらしい。タクシーで新宿のカラオケ店に乗り付け、そこで男性に睡眠導入剤入りの酒を飲ませた。男性はその後2日間、もうろうとした状態でカラオケ店やホテルで女たちと過ごしたという。
女たちは男性が眠っている間にカード5枚を盗み、新宿区内の30か所のATMから24回にわたって引き出しや振り替えをして計1650万円を奪った。この間、女たちは見張りと引き出しで役割を分担していた。男性は2日後の午前2時ころ池袋で解放され、自力で埼玉の自宅に帰ったという。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト