「提言型」という行政刷新会議の仕分けが21日(2011年11月)も行われたが、この日のテーマは大学改革や地方財政と地味なものばかり。傍聴席にも空きが目立ち、なによりも出された「提言」の中身がわかりにくいものになった。
早い話が、大学改革では「自己改革の努力を」、地方財政では「国屁の依存、支配から脱却し自立を」という。これができるくらいなら仕分けなんか要らない。
2度も廃止決まったのに看板掛け替えてしっかり予算獲得
取材キャスターの岡安弥生が過去の仕分けの結果がどうなったかをいくつか並べてみせた。ひどかったのが2年前に廃止とされた「女性と仕事の未来館」。看板は「女性就業セ ンター」に変わっていたが、最初の仕分けのあとに名前を変え、次の仕分けで再度廃止とされながらも看板を掛け替えてしっかりと予算 がついていた。なんでこんなことになるのかというので、元経産省の古賀茂明氏が解説。
「ほとんど(仕分けの)効果がないとわかってしまった。また、民主党が政治主導をやめた。仕分けはもうやりたくないんだが、看板なのでやってる。増税やる前に風呂敷だけ広げた感じ。もう少し見せられるものがあるかと思ったが…」
司会のみのもんた「なぜ強制力がないんですか」
古賀「もともとできない。見せるだけ。本当にやるんだったら、閣議決定して首相から大臣へと指示が行き、やらない局長はクビという具合でないと。まあ、身分保障があるからクビにはできないが…」
みの「プロジェクトチーム方式で改革できないのか」
古賀「できないことはない。局長はだめだが、課長クラスならやりたい人はいる」
みの「局長 はダメですか」(笑い)
古賀「ダメですね」
三屋裕子(スポーツプロデューサー)「単なるパフォーマンス?」
古賀「これでパフォーマンスになると思ってるところが笑い話」
みの「政務官というのは国会議員ですよね。でも、省庁(の役人)の代表になってる」
古賀「自民党と同じになってしまった」
みの「役人は大臣なんて10か 月で代わるでしょ、といってるんだから」
仕分けは24日までのはずだが、 メディアは原子力とか公務員宿舎とか「見出しになるような」結果が出ないと伝えにくい。きのうがその日だったらしい。といって、そのあとトピックスはあるのか。