きのう17日〔2011年11月)に国会版「事業仕分け」(衆院決算行政監視委員会)の2日目が行われた。俎上にのぼったのは朝霞公務員宿舎など。自民党・平将明議員は「政権が凍結しろと言って、時間をおいたら再開しろと言いだした。そして再びまた凍結しろと。あなたたちの運営がおかしいから、こういう究極のムダ遣いが起きるのではないですか」と政府側委員に迫る。参考人として出席した元経産省審議官・古賀茂明氏も「公務員宿舎は不要だ。いま日本が置かれている状況を考えれば、公務員の福利厚生がどうこう言っている場合ではない」と批判する。この古賀がゲストとしてスタジオに登場した。
元経産省審議官・古賀茂明「役所はさまざまな画策」
司会の羽鳥慎一から委員会出席の感想を求められた古賀は、「国会では予算審議はしていたが、その他のことはノーチェックだった。日本の財政が破綻するかもしれないといわれる中で、役所は自分たちの福利厚生が不足しているとさまざまな画策をしている。こういう官僚のあり方に違和感を覚えた」と話した。
吉永みち子(作家)「今は公務員宿舎の問題ばかりが取り上げられているが、同じような構造が他にもあるはず。公務員が常に襟を正しておかなければという環境を見逃してきた国民にも多少の責任はある」
長島一茂(スポーツキャスター)は「原発事故で被害を受けた地区の除染作業が思うように進まず、住民の人たちは苦しい思いをしているのに、役人たちだけが自分たちの権益を守ろうとしている。この姿は異常ではないか」とムッとした表情を見せた。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト