意表を突くジャン・レノの「ぼくドラえもん」―トヨタ新CM第2弾

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   トヨタ自動車のドラえもん実写化CMの第二弾が今日からオンエアになり、番組も大々的に取り上げた。

   30歳ののび太はクルマを持ってないせいで、ジャイアンやスネ夫に出し抜かれ、しずかちゃんともうまくいかない。のび太はいまだに情けなくもドラえもんにクルマを出してくれとお願いする――。子供時代のアニメなのび太がドラえもんに解決してほしかった問題は、学力や腕力、臆病さなどだったが、大人のリアルな世界では、どうやらクルマがそれらに取って代わったようである。

30歳ののび太

   CMからはクルマメーカーのいつもの古いメッセージ(クルマは勝者のトロフィーであり、かつ便利であり、モテるための必須アイテムだ)が見て取れる。クルマのCMって往々にしてそういうもんだが、ぜひ「オリジナル」で勝負してほしいものだ。メッセンジャー役に国民的アニメ子供キャラ(の将来)を借りてきて、彼らにクルマの宣伝芝居を演じさせるというのは、ちょっと節度がなく、キャラ濫用な感じがしなくもない。

   ところで今回のCMでは、大注目のドラえもん役がついに判明した。ジャン・レノである。案の定というべきか、コメンテイターのテリー伊藤は「やられたって感じだね。日本人が(ドラえもんを)やるわけにいかないから、ジャン・レノってのはすごいキャスティングだな」とおもしろがっていた。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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