仮設住宅「段ボール生活」冬本番に間に合わない防寒対策

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   16日朝(2011年11月)は各地で一番の冷え込みとなった。気象庁によれば、今月後半までは暖かくなったり急に冷え込んだりと寒暖の差が激しいが、年末は本格的な寒さが押し寄せるという。心配になる「大震災仮設住宅の寒さ対策」を取り上げた。

ファンヒーター配られても置き場所ない

   宮城県・石巻市にある仮設住宅では、市が寒さによる結露を防ぐための工事をすすめているが、間に合いそうもない。住民の中には自分で防寒工事を始めている人もいる。高齢者の柳橋かつ子さんは「夫は心臓病を患っている。行政の工事を待ってはいられない」と語る。

   東ちづる(女優)「先週、東北地方に行きましたが、本当に寒かった。高齢の方があの寒さを乗り切るのは本当に大変」

   岩手県・陸前高田市の仮設住宅では、段ボール箱を並べてベッドを作り、その上に布団を敷いて寝るという。床から寒さが伝わってくるからだ。市は石油ファンヒーターを配布しているが、ほとんど使われていない。砂田正子さんは「夫は脳梗塞で寝たきりだし、仮設は狭いのでヒーターを置くスペースがない」のだという。

   司会の羽鳥慎一「仮設住宅の基礎部分には空間があり、風が通りやすくなっているそうです。このためにこれからの季節はより寒さを厳しく感じられるようです」

   布基礎に空間を作るのは湿気対策として当たり前のことだ。しかも床下や縁の下は夏は涼しく、冬も外気よりは温度が高い。仮設住宅の防寒で問題なのは、断熱材が十分に入っていないとか窓に雨戸などがないということだろう。羽鳥はものを知らなすぎる。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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