サッカーのワールドカップ・アジア3次予選の北朝鮮戦で、きのう14日(2011年11月)にピョンヤン入りしたザック・ジャパンは、 さっそく空港でアウェーの洗礼を受けた。午後3時に着いたのに、入国審査が終わって空港を出たのが午後7時だった。
バナナやガム、ラーメンなどが引っかかったのだそうだが、途中で3回も停電があったという。遠藤保仁選手は「いい経験。これくらいは想定していたので気にしていない」。しかし、練習時間は遅れた。
キムイルソン・スタジアムに直行しても2時間の遅れ。何よりも、日本にはない人工芝の感触をチェックしないといけない。ザッケローニ監督も自ら入念に確かめていた。ただし、これも わずか30分間だった。
要注意選手は元Jリーグのチョン・テセ
北朝鮮とピョンヤンで対戦するのは22年ぶりだという。過去の対戦は1敗2分けで、日本はピョンヤンでは無得点だ。日本はすでに3次予選突破を決めており、北朝鮮は敗退が決まっているが、日朝対決には別の意味がある。北にとって、絶対に負けてはいけない国が米、韓、日なのだそうだ。1985年と89年にピョンヤンに行った元日本代表の水沼貴史さんが解説した。
司会のみのもんた「なんでそんなに強いの」
水沼「国技としている。力強さとスピードですね。日本では守備的イメージがあるが、そうじゃない」
いま北朝鮮チームには元川崎フロンターレのチョン・テセ選手ら、Jリーグ出身の選手が何人もいる。チョン選手はドイツリーグにいるが、Jリーグでは4年半で47得点をあげている。要注意ナンバーワンだ。
水沼「雰囲気が独特。われわれがボールを持っていると静かなんだけど、北が攻めになると5万人がウォーッとなる。まさにアウェー」