ついに表面化した読売巨人の内紛。渦中の人・江川卓氏によれば、渡辺恒雄巨人軍球団会長と原監督との会談で、話題の一つとして自分の名前が挙がっていたという。アメリカの経済紙「ウォールストリート・ジャーナル」はオリンパスの記事に続いて、日本を代表するプロ野球チームで何が起きているのかと、揶揄をするように取り上げた。
巨人戦放映権がナベツネの力の源泉
番組コメンテーター陣も、前田典子(カリスマ主婦モデル)は「なんで、ここまで大きな力を持てるようになったのかしら」と不思議がり、石原良純(気象予報士・マルチタレント)は「組織の中にいれば、なかなか抵抗できない雰囲気になっていたようです」とナベツネ独裁に触れ、青木理(ジャーナリスト)は「今回、渡辺会長を批判した清武(英利)GMとは昔の記者仲間。社会部記者で正義感の強い記者だった。そうした人間がここまで踏み切るとは、よほどのことがあったのではないか」と話す。
ここでスポーツジャーナリストの二宮清純が登場。渡辺の力の源泉を「巨人戦のテレビ放映権にあった。民放各局は巨人戦が中継できれば視聴率が取れると読売にすり寄った。そこから渡辺会長のワンマン体制が始まった」と解説した。
親会社がある日本プロ野球の特異性
司会の羽鳥慎一「アメリカでも球団GMとオーナーが対立したことがあったのだろうか」
二宮「メジャーリーグでは球団は独立法人。その他の企業とは何の資本関係もない。でも、日本では球団の上に親会社があり、この構図が今回の問題を引き起こした」
ナベツネもああ出られては、清武GMの首を切るわけにもいくまい。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト