「さぞかし人が並んでると思いきや、ほとんど行列ができていません!」。大竹真リポーターが叫ぶ。
第6回B-1グランプリに取材に行った番組は、どこの店の前にも長蛇の列を見たが、岡山県真庭市の「ひるぜん焼そば好いとん会」が出店した「ひるぜん焼そば」の前だけは、並んでる人が少なかったというのだ。
前回は2位で今回の優勝候補に異常事態が発生か!? ところがフタを開けてみれば、来場者の人気投票で、このひるぜん焼そばがグランプリになったんである。
図に当たった「待たせず熱々を提供」
なんでも「テンポよくお客さんにアツアツを提供する」(好いとん会)ことを目指して、スピーディーに料理を渡し、行列をつくらせなかった。番組の調べでは、ほかではお客への提供までに20秒かかっていたところ、ひるぜん焼そばは8秒でこなしていたそうな。
ところ変わってスタジオは、グルメにうるさい(うるさい、という表現がいろいろと最適な)コメンテイターの勝谷誠彦の独壇場と化した。
スタジオに招かれた好いとん会のメンバーには、「コンビニチェーンから商品化の話が来てんじゃないですか。うんと乗って稼いでください。いつでもコンサルタント乗りますから」などと話しかけ、視聴者には「ぜひ蒜山に行って食べてほしい。高原の風を感じながらビールを飲んで」云々と、安手の広告コピーのようにペラペラとまくしたてていた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト