大阪市長選・橋下有利で「週刊文春」「週刊新潮」八つ当たり気味

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暴力団壊滅言いながら潰さない警察のしたたか

「日本では、本気でヤクザを潰そうと思えば、潰せるところまできている。ただ、今すぐなくさないのは警察の思惑に過ぎない」

   「AERA」の「芸能界と裏社会」の中で引用している後藤忠政・元後藤組組長の言葉(『憚りながら』宝島社刊より)である。

   10月1日(2011年)に全国施行になった暴力団排除条例は暮れの紅白歌合戦の人選にも大きな影響を及ぼしそうだ。演歌の大御所・北島三郎や鳥羽一郎に注目が集まっている。NHKは11月9日の定例会見で「出演契約における暴力団等の排除についての指針」を示し、暴力団などとの交際が疑われる出演者には報告書の提出を求め、関係があると判断した場合は通告や確認なしに出演契約を解除できるとした。紅白の人選が人の口に上るこの時期に発表したということで、あれこれ取り沙汰されそうだ。

   一方で、警察と暴力団の癒着構造も根深いものがあると週刊誌が報じている。「週刊現代」は弘道会の資金源と疑われる人物に浸食されている愛知県警の腐敗ぶりを告発し、「週刊朝日」は山口組の資金源になっていたと見られるホテルグループの巨額詐欺事件捜査資料が、こともあろうに警察内部の人間によって山口組側に流失していたと追及している。警察は暴力団壊滅だと大号令をかけながら、裏で彼らとつるんでいるというのでは、後藤元組長の言のように、予算や人員を確保するために、ヤクザの首に巻いたヒモを緩めたり引っ張ったりしているのではないかと勘繰られても仕方ない。

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