鐘や太鼓で送り出される受験生。白バイの後ろに乗せられ試験会場へ急行する高校生。韓国では受験シーズンに突入した。田中啓介リポーターが伝えるソウルの試験センター周辺は大騒ぎになっていた。なにしろ、KARAのメンバーも受験するのだ。
「カン・ジヨン」トイレットペーパー持って会場入り
日本でも人気の女性グループKARAの最年少メンバーのカン・ジヨン(17)がファンの声援に送られながら会場に入る。手には他のメンバーから持たされたトイレットペーパー。「(問題が)うまく解ける」という語呂合わせだという。ジョンは「スラスラ解いてきますぅ」とにこやかに試験会場に消えた。
小松靖アナが「今年の受験には警察車両が2000台も動員されたそうです」と伝え、司会の羽鳥慎一は「そんなに多くのパトカーや白バイが出るのはなぜなんだろう」と首をかしげる。
小松「試験会場を間違えたとか、時間に遅れそうになった時に警察に連絡すると、会場まで警察が送ってくれるようです。この時期は、警察は日本の110番に当たる119番以外に、受験生用の112番を設置しています」
験かつぎで大福や水飴持ち込み
日本の大学進学率は約6割だが、韓国は8割と高く、韓国からの留学生は「受験が終わっても、大学生はスポーツジムや美容院などの料金が3割引というサービスが受けられます」と話す。
羽鳥「韓国では社会を上げて受験生を応援しているようですね」
コメンテーターの吉永みち子(作家)は「羨ましい」と笑いながら、「日本でも過去に同じような時代があった。でも、そんなことでいいのかと考え直す時代が次に来た。この風景を見ていると、韓国でも受験のあり方を見つめ直す時が来るのかな」と話す。
小松「韓国では試験開始時刻に3分遅れただけで試験会場には一切入れないそうです。受験生のお守りとして、福が付くようにと大福や粘り強くで水飴に人気が集まっているようです」
長嶋一茂(スポーツキャスター)は「水飴を試験会場に持って入れるの? 時間がたてば溶けてしまうのに」と苦笑。「同じ水飴でも、アンズ入りが美味しいけどね」と、一茂ペースで水飴談義に流れていった。