「イタリアだけじゃありません」
司会の小倉智昭がオープニングトークで、バブル崩壊の予兆を見せ始めたインド、中国の現状に触れた。
「インドは乗用車のローン金利が上がって売れ行きが前年比20%もダウン。中国もインフレ政策がきつくなって、車が売れなくなってきている」
マンション価格「3分の1」の大幅値下がり
なかでも小倉が注目したのが中国の不動産の値下がり。「サンケイエクスプレス」(2011年11月10日付)の記事を取り上げ、「住宅の価格が一気に下がり、バブル崩壊が始まっているのではといわれている」という。
とくにひどいのは上海で、10月24日から30日までの1週間で、上海市内の分譲住宅の平均価格は前週より10・5%も下がり、マンションも3分の1も安くなった。このため、最初の買い手が「なぜ俺たちよりこんなに安く売るんだ」と行列をなして抗議する場面も出ている。広州、成都、天津では10~15%下落しているという。
経済・財政混乱EUからアジアへ
小倉「どこかでこういうニュース覚えていませんか。日本でもバブル崩壊時にあったでしょ。最初に買った人と後で買った人で1000万円とか2000万円も違ったことが…。そういう状況が中国でも起きている」
笠井信輔アナ「世界経済を中国が牽引しているようなところがありました。右肩上がりで『中国は…』というニュースばかりでしたが」
小倉「これって、かなりなことになってしまうかもしれませんね。ちょっと経済から目が離せません。毎日動いています」
国際経済の危機はギリシャ、イタリアのEUから、中国、インドに広がってきた。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト