今年の年賀状「おめでとう」消え「元気!」や「絆」

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   年賀はがきの販売が始まったが、今年は東日本大震災の被災者にあてたり、被災者が出すときの文面に「おめでとう」とは書きにくい。「ふかぼり」コーナーで笠井信輔アナが印刷年賀状の傾向を取り上げた。お決まりの「賀正」「謹賀新年」はなく、メッセージ的な文面が主流。中には「ウーン」とうならせるものもある。

東日本大震災で手放しで喜べない新年

   街づくり支援事業などを行っている仙台市の「デュナミス」は、元気の大きな2字の間に、日の出をイメージしたのだろう赤マルを配置し、白抜きの小文字で「お世話になりました」というデザインの「元気だ状」を作成した。被災地に5万枚用し、被災者には無料で配布するという。

   都内の印刷会社が作成した年賀状を見ても、やはりメッセージ的な傾向が主流で、すでに注文の3割を占めているという。たとえば、「皆様との絆をより一層大切に日々過ごしていきたいと思います」というのや、ダルマの絵の下に「笑門来福 なんどでもおきあがるよ!!」なんていうのもある。

   変わったところでは坂本龍馬記念館の「坂本龍馬3Dシェイクハンド年賀状」だ。開館20周年を記念して作成されたもので、龍馬が右手を出している銅像の写真2枚を並べ、下に「絆・今こそ世界がシェイクハンドぜよ~」。目を近づけると立体的に浮かび上がって見え、龍馬の手が握手を求めて前に出てくるという。

   年賀状を出さないという女優の高木美保も「思いがこもっていていいと思いますね」

「賀正」「謹賀新年」も不人気

   笠井が「デープ(スペクター)さんの年賀状はくだらないじゃないですか。今年も出そうと思いますか」と話し出すと、司会の小倉智昭が「笠井くんの年賀状は老眼鏡がないと読めない。そこに配慮を」

   年賀状の文面について、国民レベルで変えようと考えるのは初めてのことだという。東日本大震災を機に今や陳腐になった「賀正」「謹賀新年」「明けましておめでとう」はなくなるかもしれない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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