ご近所トラブルの原因はペットのフンとか違法駐車、騒音など多いが、殺人事件にまでエスカレートした。大阪府堺市中区で11月5日(2011年)、路上で女性が刺されたと近所の住民が119番通報。救急隊員が現場に駆けつけてみると、近くに住む大塚圭子さん(45)と40歳代ぐらいの男性の2人が包丁で刺されて血まみれになって倒れていた。2人は病院に搬送されたが間もなく死亡。大塚宅の隣の無職大芦明容疑者(43)が、隣の人を刺したと警察に出頭した。
電車のガード下なみのうるささ
殺された大塚さんと大芦の家の隙間は50センチ前後で、騒音が筒抜けだった。大芦は大工の父親と2人暮らしで、普段は父親の仕事を手伝い、夜遅くまで大型の電動カンナで作業を続け、近隣の人が注意をすると「うるさい、ほっとけと怒鳴り返されました」(住民)という。
スタジオに日曜大工の小型電動カンナを持ち込み、どのぐらいの騒音が出るのかを実験してみせた。騒音測定器で測ってみると95デシベル。コメンテーターの石原良純(タレント)は「小型でもこれだけうるさいのだから、大型になったらもっと大変でしょう。そんな音を毎晩聞かされる生活はしんどいですよ」と眉をひそめる。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト