海外のメディアにも取り上げられているという一風変わった人気彫刻家のアトリエを、番組は訪問した。世の中いろんなものを彫る人がいるが、この彫刻家は、釣り上げた魚、ドラゴン、砦、ポセイドン、なだぎ武などのモチーフを、食べ物のバナナに彫るのだ。
道具はスプーンと爪楊枝
このバナナ彫刻家は、24歳男性で電気工事が本業という。去年2月(2011年)、「母親がよくバナナを買ってくるので、バナナに顔を彫ったらおもしろいかなと思って」、バナナ彫刻をやりはじめた。
制作道具はスプーンと、先端を削ったつま楊枝だけ。細かい部分は、楊枝でバナナを削りとって、食べながら工作していく。
皮を剥いたバナナは30分ほどで変色してしまうため、バナナ彫刻は時間との戦いでもあるそうな。また作品は保存できないため、写真を撮るなどしたあとはすぐに食べるという。
男性は「彫ったあとで食べるのは躊躇はしないが、何本も食べなあかんというのが、ちょっと気が滅入りますね」とバナナへの複雑な思いを語った。
文
ボンド柳生