モーター使わない「歩くロボット」農園作業もヘッチャラ

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   これは面白い。電気もモーターも使わないロボット。人間の足のように動く「2足運搬ロボット」を名古屋工業大学の佐野明人教授(機械工学)が考案した。こだわったのは無動力。「モーターがないので安全性も高い」という。

20キロ運搬、段差も軽々

   後ろから人間が軽く押すだけで2本の足が振り子のように交互に前に出る。乳母車が足で歩いているといった感じだ。これで、カゴに入れた20キロまでのものが運べて、10センチくらいの段差や小さな溝も越える、斜面やデコボコ道でも平気だ。

   目下、岐阜・中津川の栗農園で試験中だが、農園のデコボコした下草の中でも巧みに動き回っている。ちょっとしたコツがあるようだが、後ろから押す人間と歩調を合わせているので、どことなくユーモラスでもある。

   これまで2足ロボットといえば、 モーターによる動力で動くのが当たり前だったが、佐野教授は「人の歩行に近いので歩行支援にも使える」という。そのロボットをスタジオで司会のみのもんたが試みた。

   チョンと片足を後ろか蹴ってやると歩き始める。ギッコン、バッタンとみのの動きはなんとなくぎこちない。と、ロボットの足ががくっと曲がって止まってしまった。「アーラララ、ちょっとコツがあります」とキャスターの加藤シルビア。「膝が人間のように曲がりますが、電池もモーターも使っていません」

   ここで佐野教授登場。みの「この発想は?」

   佐野教授は「歩くロボットはあるんですが、役に立たないといけないと思って」と、スタジオ 内に作った小さな段差を歩いてみせた。続いてみのがやってみると、左右への傾け方が悪いのか、またもやがくっと両膝を折って止まってしまった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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