「福島のコメ」安全宣言受けても倉庫に新米山積み

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

打撃大きい産直販売農家

   ゲストの京都大学農学研究科の新山陽子教授は「1度失われた信頼を取り戻すことは大変なこと。阪神淡路大震災でも、震災から1か月以上経っても信頼を回復することは困難だった。今回の震災は原発事故まで起きている。今後の生産能力よりも、農家への精神的打撃の方が大きいと思うので心配です」と心配する。

   NHK福島支局の中川裕記者は「福島はコメの産直販売をしている農家も多い。今回の風評被害は身を切られるように辛いことで、これから先続けていけるのかどうか不安だと語っている人が多い」と伝えた。

   国谷「風評被害を防ぐ手立ては?」

   新山「まずは国からの情報提供。それも、誰でもがわかりやすい表現での提供です。たとえば、500ベクレルというのがどんなレベルなのか。国や自治体は『情報はネットなどで公表している』としていますが、みんながみんなネットにアクセスできるわけではない。情報の伝達手段ももっと多様にする必要があります」

   福島原発事故が収拾しない限り、福島産の食材への敬遠は何年も続くのだろう。原発安全宣言を振りまいてきた歴代内閣、東京電力、役所と学会は、まずは自分たちで率先して購入してはいかがか。

ナオジン

NHKクローズアップ現代(2011年10月31日放送「どうなる福島のコメ~安全宣言は出たものの~」)

姉妹サイト